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学校訪問記 vol. 24 横浜市立都岡中学校

2011年 2月6日(日) 横浜市立都岡中学校



都岡中学校の先生方と

寒さはまだまだ厳しいけれど、ずっと空が青く高く、いいお天気が続いている。 お隣の庭にも澄んだ空気の中に紅梅白梅が凛と美しく2月の空を彩っている。 こんな気持ちのよい日曜日の朝家を出て、横浜市旭区の都岡中学校に「心の宅急便」を届けてきた。都岡中学校は「心の宅急便」の産みの親であり育ての親である古川三千代校長先生の学校だ。2007年のスタート時以来、毎年ここには呼んで頂いている。 今日は「学家地連」といわれる、都岡中学校区の学校・家庭・地域連携実行委員会の後期総会で大人が対象であり、昨年もこの集まりで講演させていただいたので、今回は 学校では初めて披露する2作品を朗読講演させて頂いた。一つ目は「人生の探し物」をテーマに、Stray Cats(さすらいの猫たち)と言う物語。何かを探して町から町へと さすらい探していた一匹の野良猫が、ある町にたどり着いた時に、みんなから やさしく受け入れてもらい、探し物を見つけた話である。 もうひとつは「病気との対話」ともいえる、母の「雲日記」を朗読した。これは いくつもの病気を抱え入退院を繰り返していた母の86歳〜87歳の一時期の絵手紙日記。 身体が自由にならない病後のベッドの中から見える西の空の雲模様を、毎日 夕暮れ時、葉書に水彩で描き、そして一日無事で過ごせたことの感謝を二、三行の 短い言葉で綴っていた。みみずが這ったような小さな字に込められた温かく 心豊かな言葉。一言の愚痴もなく、自然の美しさと偉大さに子供のように 感嘆する母の絵と言葉を伝えたかった。病気で年老いて何も出来なくとも、 その中でやれることをいつも見出しては実行する母に、すぐ楽を求めてしまう 自分自身への自戒を込めて、都岡中学校区の地域の皆さんにお届けした。



横浜市立都岡中学校の公式サイト

                                                                                                                         
 
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