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学校訪問記 vol. 33  11月30日(水) 横浜市立桂台中学校

11月30日 横浜市立桂台中学校



桂台中学校の先生方と
 

65歳以上が住民の3割を超え、高齢化が進んでいる横浜市栄区住宅街の真ん中にある桂台中学校は、横浜の中でも少子高齢化トップ地域の中学校である。一番多い時期は一学年6~7クラス、生徒数が1200人以上いたこの学校も、20年前位からどんどん子供の人数が減り、今では約3分の1、315名である。だが、生徒数が少ないのも反対に小規模校の強みがある。3棟ある広い校舎もゆったりと使え、少人数制の教室にときめ細かい指導に利用できる。進学に向かう3年生は1クラス28人と、4クラスに分けて指導している。教育環境のよさと家族的な指導のよさをモットーに、野中隆校長のもと一丸となって教師陣が子供たち に温かい目を向けている。昨年桂台中学校に赴任してこられた野中校長は、心の宅急便の活動当初、指導主事として講演を聴きに来てくださり、それ以来4年間、色々な形で支援してくださった先生である。 この学校でも赴任してすぐに「桂台中学校の生徒達に心の宅急便を届けてください」とお声をかけて下さった。今年の3月18日に講演予定であったのだが、3・11の東日本大震災が起きたことから時を待ち11月の終わりとなった。昨年、打ち合わせの段階からお会いした長谷川眞介副校長、人権担当の星野真理主幹教諭も講演2時間半も前から準備にかかってくださり、懐かしい笑顔で迎えてくださった。 舞台の設置や人形展示、プロジェクター&PCの準備も、星野先生のお声かけの下、手の空いている職員の皆さんが10人近く、まるで仲のよい生徒同士のように和気あいあいとお手伝いくださった。人形展示台の上には美術の先生でもあった長谷川副校長がテーブル毎のカラーシートを用意して下さっていた。「なんだかね、うちの学校の職員、こんな時とても気持ちよく手伝ってくれるんですよ」と野中校長の顔にも満足そうな笑顔が浮かぶ。生徒達も感情に素直でおおらかだ。講演の最初に挨拶をし、ハープ演奏者の紹介をするのだが、今日はポロポロポロ~ンと短くハープが奏でられた途端に「ウオー!」と歓声が上がり拍手が湧いた。何十校と学校を訪問しているが、このポロポロポロ~ンだけで拍手が湧いたのは桂台中学校が初めてだ。思わず私たちメンバーの顔もほころぶ。始まる前、かなり賑やかだった子供たちが、話が進むほどにどんどん静かになっていく。その変化も嬉しかった。「今日のような日があってよかった!」そんな感想文があったと翌日、野中先生がお電話をくれた。「そんな生徒達の感想が嬉しくてね。ついお知らせを」と言ってくださった野中先生、色々お手伝いくださった職員の皆さん、ありがとうございました!またお会いする日を楽しみに!



生徒の気持ち



桂台中学校
           
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