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学校訪問記 vol. 35  12月 14日(水) 横浜市立上白根小学校

12月 14日 横浜市立上白根小学校



上白根小学校の皆さんと

今日は今年最後の「心の宅急便」だ。小学校は低学年と高学年に内容を分けて二部構成で講演をするので、午前中講演の場合は始まりが早い。朝6時、支度をして車で家を出る。 今日は予報どおり雨だった。ザーザー降っている。「心の宅急便」はいつもお天気には守られ、雨の予報でもその日になれば晴れたり、台風の予報では進路が急にそれて去って行ったり、前日からザーザー降っていても学校に着く頃になると止んだりと、“不思議晴れ現象”がこの三年半ずっと続いている。今年も最後までこの状態が続くかと思いきや、最後の最後に降られてしまった!それもなんだかやみそうにもない天気だ。「まーね、ジンクスはどこかで破られるもんだからね」と諦めの境地でメンバーと語り合いながら車で向かったのだが、なんとなんと、学校に着いて講演が始まる30分前には雨がやんだ!思わずみんなで「やったね!」とにんまり。 上白根小学校、庄子甲子校長先生は 今日は校長会で出かけなければならず、その前のお忙しい中を朝7時には学校でお迎えくださり、講演が始まる前の30分間、校長室でお話を伺うことが出来た。明るく広い校長室には犬のカレンダーがかかっていた。 「犬がお好きなんですか?」と聞くと「そうなんですよ!」と柔和なお顔をほころばせた。「犬好きなんです!このカレンダーは地域の方が持って来てくださったんです」上白根小学校の地域には、地区の子供たちを育てよう!そんな気持ちから毎日のようにパトロールをしてくれたり、子供たちの学習生活を見守ってくれたり、子育て支援をかって出てくれたりする「きずなの会」がある。定年退職し、盲導犬候補の子犬を約10ヶ月間預かり家族の一員としてボランテイアで世話をするパピーウォーカーをなさっている地域の方が中心となって、地域の子供たちを守り子供たちと地域学習を一緒にしてくれているそうだ。「だから子供たちが自然に地域に溶け込んでいるのです」と庄子先生。 「地域もそうですが、うちの学校の特色としては縦割り教育でしょうか・・?」と眼鏡の中からにっこりと増野潤副校長先生。児童数731名、1年生から6年生までの縦割り教育に取り組み、給食を一緒に食べたり、全校遠足を楽しんだり、ポイントラリーをしたりと、年間の計画を立てて実行している。少子化の現代、兄弟姉妹のいない一人っ子も、この中でお兄さんお姉さんになったり、弟妹になったり出来る。小学校に上がってたった1年でも、進級して2年生になると今度はピカピカの新入生の面倒をみたり、迷子を捜したり、やってもらったことのお返しが出来るようになる。守るべき者が出来て責任感と言う意識が芽生えるのだそうだ。そんな縦割り教育で育っているせいか 上級生と下級生の壁がなく、兄弟姉妹のような雰囲気がある。人懐っこさも特別で、低学年の豆紙人形の見学ではひっきりなしの質問攻めで、一生懸命子供たちに答えていたら次の高学年の講演までに喉が枯れて声がかすれてしまい慌ててのど飴を舐めてようやく次の講演へ!  全て終わり展示したお人形を片付けた後、校長室で増野副校長先生、PTA副会長の金澤マユミさんと共に、上白根小学校ご自慢の美味しい給食をいただいた。今日は特別寒い日だったからと、熱々のグリーンのおしぼりが用意されていて体の芯まで「ほっこり」温かくなった。 「なーんでも気軽にお申し付けください!」と陣頭指揮で気さくに舞台の上に下に走り回って用意してくださった副校長先生、講演までの期間、準備その他の細かい打ち合わせを何度もご丁寧に確認してメールをくださった人権担当の松谷隆広先生、ありがとうございました。放送室からCDを流してくださった角田涼子先生、宮本市子先生 ありがとうございました。  朝のひとときしかお話できませんでしたが「いつも子供たちと同じ目線でものを感じていたい」そうおっしゃった庄子校長先生のお言葉が心に残りました。



上白根小学校校庭



給食
           
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