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学校訪問記 vol. 39  11月29日(木) 横浜市立左近山第二小学校



左近山第二小学校の先生方と

今日 私たちが訪れた横浜市立左近山第二小学校は昭和46年に開校し、昨年40周年を迎えた歴史を持つ小学校である。だが、高度経済成長期に開発された左近山団地の児童数減少により今年度で閉校し、来年4月には市立左近山小高小学校、同じく市立左近山第一小学校と三校が統合され、「左近山小学校」として開校するラストステージにある学校だった。最近までホームページにも「あと何日」とカウントダウンの数字が書かれており、閉校に向けて準備し、思い出つくりをひとつひとつ重ねていく中の「心の宅急便」として呼んで頂いた。 今 現在は13学級273名だが、一番多い時は1500人もの生徒が在籍していたそうだ。「淋しいですねえ・・」 杉澤厚子校長先生が 広々とした体育館の隅々を心に刻むように、我が子をいとおしむように見渡した。 この心の宅急便は、以前呼んで頂いた学校からのご推薦で新しく出会う機会が多いのだが、今回も、二年前に訪れた希望が丘小学校の塩見校長先生からのご紹介だったと言う。 「塩見先生から是非!とお聞きしていたので、いつか我が校にも・・とあたためていたのです。閉校になる前に間に合ってよかった」杉澤校長先生がにっこり笑った。左近山第二小学校の児童は「本当に素朴で 子供らしい子」と杉澤先生が おっしゃるように、とても人懐っこい。「ねえねえ、かごめかごめの遊びには 真ん中で しゃがむ子を作らなかったの?」とか「おこたでうたたね?いいなあ!うちは、おこたで 寝たら風邪引くから駄目!ってお母さんが怒るんだよ!」とか講演が終わった後の豆紙人形展示の時間には次次々に話しかけてくる。お人形のことだけでなく「友だちにならない?の歌、覚えて歌うからね」、と嬉しいことを言いに戻ってくれた女の子、「あなたがいいなんて、男はかっこ悪くて言えないのさ。でも、聞いてよかった」などと言ってくれた 男の子。それをキャッキャッと笑いながら「なかなか いいこと言うじゃん!」と背中を ポンと軽くたたいてほめる女の子たち。もうすぐ閉校にはなるが一緒の学校へ進む安心感からかどの子にも和気あいあいとした雰囲気こそあれ淋しさはない。校長室に戻って、先生方とお話をしていると、「先生、いる?」と開いているドアから顔半分だけ見せて立ち寄った男の子がいた。「今日 どうだった?」と杉澤校長先生がすかさず声かけすると、恥ずかしそうに「感動した!また 来る」と言って立ち去った。 「時々ね、あんな風に来る子が何人かいるんです。何かを伝えたくて来るので、校長室に垣根がないよう、訪れやすいように努力しています」 校長室が心の保健室になっているようだ。 「体育館に入る時はあんなにガヤガヤ、何を言っても騒がしかったのに、帰る時はあんなに静かになったのは、今日、あの子達は何かを心の宅急便から感じとってくれたのではないかと思います」と言ってくださった河埜副校長先生。ありがとうございます。三階にある体育館から私たちの重い荷物を両手に抱えて運んでくださいました。  CD操作を放送室からお手伝いくださった北村先生、伊藤先生、ありがとうございました。  そして来年は左近山小学校の生徒になる皆さん、よいお年を!



左近山第二小学校



校章


子供の遊び(かごめかごめ)



懐かしい風景(うたたね)
           
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