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学校訪問記 vol. 40  2月25日 (月) 「横浜市立中山小学校」



中山小学校の皆さんと

今学期最後の「心の宅急便」は緑区中山町にある中山小学校である。朝から快晴!気持ちのいいほど真っ青な空だ。実はこの校舎、以前は中山中学校の校舎だった。平成8年(1996年)4月に中山第二小学校として開校したが、中山中学校の新設移転に伴い、小学校仕様に改築して出来た学校なのだそうだ。言わば、横浜市では初めてのリサイクル小学校である。 そして5年後の2001年8月、それまで中山駅寄りの中山町にあった親校の中山小学校が生徒数の増加と校舎の老朽化により森の台に新築移転し、森の台小学校として開校し、中山第二小学校が109年の歴史と共に中山小学校の校名を引き継ぐこととなった。校長室には歴代の校長先生の写真がずらりと飾られていた。不思議なことに三十代の柳下睦子校長先生は、中山中学校時代この校舎に通っていた生徒だった。「だから、とっても懐かしくて懐かしくて、もう母校ではないのだけど、母校に赴任してきたようで胸が一杯になりました」そう言って目を潤ませた。 今日、講演する体育館は床から何からピカピカの真新しい建物である。以前の体育館を骨組みだけ残して大改築し、一週間前に出来上がったばかりで、心の宅急便が杮落としだそうだ。柳下睦子校長先生との出会いは今日が初めてではない。丁度一年前の2月13日、睦子先生の前任校「新吉田第二小学校」の校長先生時代に心の宅急便を呼んで頂いている。それ以来、私たち心の宅急便と睦子先生はすっかり仲良しになってしまった。昨年の11月30日にも、 中山小学校の先生方の人権研修会にも呼んで頂き、先生方とも親しくお話をさせて頂く機会を得た。そんな積み重ねがあるせいか、中山小学校はまるで私たちの母校のように先生方が温かく出迎えてくださった。講演の最初の挨拶で「実はね、私は皆さんの校長先生柳下睦子先生とは大の仲良しなんですよ。先生方とも、昨年お会いして 皆さんに会う前にお友だちになっちゃった!」と 言ったせいか、生徒達も親近感を持ってくれたらしく、講演の後に何人もの子供達が距離のない笑顔で感想を伝えにきてくれた。「誰か一人支えがあると、乗り越えられるんですね。友だちの大切さがよく分かりました」と言いに来てくれた六年生の男の子。「僕、なんだか聞いてて涙が出ちゃって、先生に言っちゃった」と伝えに来てくれた五年生の男の子。「私もお話と同じような経験をしたことがあって心が空っぽになったこともあったけれど、友だちが支えてくれました。友だちって、本当に大切です」と手紙を書いて校長室まで届けに来てくれた仲良し二人組みの女の子・・・。輝くような明るい笑顔が二人の素敵な友情を物語っていた。子供たちの世界からいじめが少しでも少なくなりますように!そんな思いで「いじめにあった親の経験」から伝えられるものがあると心の宅急便を始めて丸5年、毎回 手探りで 話し続けているけれど、子供たちのこんな感想がいつも私の背中を押して励ましてくれる。 ありがとう、みんな。あなたたちのおかげで、私はこれからも一歩一歩と前へ進めます。プロジェクターの設置からCDの操作から美味しいお茶から荷物運びから、気がつけば最初から最後までお手伝いくださった大八木秀晃副校長先生、昨年から「心の宅急便」の窓口となって何度も何度もご丁寧なメールをくださった人権担当の佐藤宣子先生、児童支援専任として色々お話をしてくださったりCDの操作をしてくださった西之宮徹先生、そして中山小学校の先生方、ありがとうございました。又 お会いしたいです。



中山小学校



今日の中山小学校の給食
(鯖の味噌煮&ごぼうのキンピラ&卵スープ)
           
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