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学校訪問記 vol. 32  11月21日(月) 横浜市立新羽中学校

11月21日 横浜市立新羽中学校



新羽中学校の先生方と
 
しめひきひゃくまんへん
「注連引き百万遍」伝統のわら蛇

横浜市港北区新羽の丘に位置し、縄文時代の遺跡や集落跡が発見されたことでも知られる新羽中学校は、環境省の「学校エコ改修と環境教育」のエコフロー事業の神奈川県唯一のモデル校でもある。その新羽中学校で私たち心の宅急便を最初に迎えてくれたのは、正門右横の木に巻き付いたわらの大蛇。江戸時代に子供達を疫災疫病から守るためにわらで蛇を作り念仏を百万回唱えた「注連引き百万遍」行事を再現したものとのこと。横浜市の無形民俗文化財にも指定されているそうだ。又、校門の左側には七、八人の若者グループがいた。なんだろう・・・?と思いながら校門を入ると間髪をいれず副校長先生のお出迎えを受けた。今日の講演は生徒会主導。椅子を持っての入場、司会進行、紙人形見学から退場まで全て生徒会の役員たちがてきぱきと指示をしていた。一年生から三年生まで405名の生徒が、あっという間に整然と椅子を並べ、入場のざわめきも椅子に座ったとたんにシーン!見事!講演後、「自分自身を、そして他人をほめて認める“あなたがいい”と言う言葉を忘れない」、「人権の意味が遠く感じていたけれど、今日の人権の講演で、自分たちが考えなければならない問題が身近に見えた」と感想を述べてくれた男子生徒たち、ありがとう!そう感じ てもらえることが一番嬉しい。「この素晴らしい子供たちを育ててくれているのが地域の皆さんなのです」と増井眞校長先生。七百年の歴史を持ち、未だに屋号で呼び合う人もいる地元の人と学校との交流は「子供は地域の宝」とする江戸時代からの伝統でもある。地域の運動会、健民祭には百人ものボランテイアの生徒が参加し、地域の防災訓練には小中高合わせて1500名が参加する。夏休みにはミニキャンプで中学校に小学生が泊まり、その経験を積んだ中学生がボランテイアで小学生を世話する。キャンプファイヤーでは、地元の飲食店の方々が一年間取っておいてくれた使用済みの割り箸が赤々と燃える。“交流“これが新羽中学校の核を形成している。校門を入る時に気に懸かっていた光景は、実は横浜国大建築学科三年生の学生と中学生の「お昼を一緒に」の交流風景だったのだ。野球、テニスでも優勝し、リコーダーでは五年間連続金賞の新羽中学の生徒達、これからどんな風に羽ばたいていくのだろう?! 四年前、軽井沢中学校「心の宅急便講演」でもお会いした副校長の鹿島雅子先生、再会できて懐かしかったです。今回の講演を担当してくださった小礒敦子先生、PC、照明関係をお手伝いくださった澤井孝一先生、放送関係をお手伝いくださった横田智先生・濱島栄一郎先生、ありがとうございました。 帰る時、車に向かって最敬礼をして送ってくれたジャージ姿の生徒達、ありがとう! またいつか会える日まで!



新羽中学校 正面



爽やか笑顔 生徒会役員の皆さん 
           
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